学会誌「EICA」

[論文] 焼却排ガス中ダイオキシン類低減管理への有機ハロゲン化合物濃度総括測定値の適用

内容
焼却排ガス中ダイオキシン類の低減運転管理のための簡便かつ迅速な代替指標として、有機ハロゲン化合物の総括的な測定値(OXS)を適用する方法を評価した。実際の焼却施設において種々の運転要因を変化させてダイオキシン類とOXSを同時に測定し、相関性などについて検討した。その結果、OXS測定の精度は実用的に十分と考えられ、また、主なOXS捕捉対象物として脂肪族塩素化合物およびクロロベンゼン類などが確認された。ダイオキシン類濃度が0.5
ng-TEQ/m3Nから0.001 ng-TEQ/m3N以下の非常に低い濃度レベルの排ガスを対象に、10〜170
μg-Cl/m3N@12%O2というOXS測定値が得られた。ダイオキシン類およびOXS測定値間には、0.8〜0.9の相関係数が認められた。さらに、活性炭注入量に対しダイオキシン類およびOXS測定値はおおむね類似の挙動を示したことから、OXSを把握すればダイオキシン類の変動を推定することが可能になり、日常的な管理に適用可能と考えられた。
8巻1号2003年
Page
31
題名
焼却排ガス中ダイオキシン類低減管理への有機ハロゲン化合物濃度総括測定値の適用
Title
Application of Summary Organic Halogens for The Management of Dioxins in Flue Gas
著者
川本克也(国立環境研究所),今泉隆志(関東学院大学),藤吉秀昭(日本環境衛生センター),田中勝(岡山大学)
Authors
著者表記
Author attribution
著者勤務先名
Office name
著者所属名
キーワード
Key Words
summary organic halogens, alternative compound, dioxins management, MSWI,<br> flue gas
概要
焼却排ガス中ダイオキシン類の低減運転管理のための簡便かつ迅速な代替指標として、有機ハロゲン化合物の総括的な測定値(OXS)を適用する方法を評価した。実際の焼却施設において種々の運転要因を変化させてダイオキシン類とOXSを同時に測定し、相関性などについて検討した。その結果、OXS測定の精度は実用的に十分と考えられ、また、主なOXS捕捉対象物として脂肪族塩素化合物およびクロロベンゼン類などが確認された。ダイオキシン類濃度が0.5
ng-TEQ/m3Nから0.001 ng-TEQ/m3N以下の非常に低い濃度レベルの排ガスを対象に、10〜170
μg-Cl/m3N@12%O2というOXS測定値が得られた。ダイオキシン類およびOXS測定値間には、0.8〜0.9の相関係数が認められた。さらに、活性炭注入量に対しダイオキシン類およびOXS測定値はおおむね類似の挙動を示したことから、OXSを把握すればダイオキシン類の変動を推定することが可能になり、日常的な管理に適用可能と考えられた。
Abstract

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