学会誌「EICA」

[研究発表] コストとCO2排出量の面から見た消化ガス発電システムの最適運用方式

内容
地球温暖化防止の観点から、処理場で発生した汚泥を嫌気性消化することによって得られる消化ガスを利用して発電する消化ガス発電システムが注目されている。本報告ではガスエンジンを用いた実規模のシステムを想定し、熱量、コスト、CO2排出量に関する収支に基づき、発電機容量と運用方式がコストとCO2排出量に及ぼす影響を試算した。処理人口35万人規模の処理場を想定した計算の結果、発電機容量、消化ガス発生量、気温などの季節変動により、コストあるいはCO2排出量の面からの最適な運用方式は異なることが分かった。例えば、消化ガスを発電に優先的に使用する「発電優先運用」に対し、変動する条件に合わせて利益を最大化する「総合利益最大化運用」を実施すれば、発電機容量が200kWの場合には6%、400kWの場合には58%年間総合利益を増大できる。ただし、CO2排出量は発電機容量が200kWの場合には5%増加、400kWの場合には2.7%減少となる。
7巻2号2002年
Page
133
題名
コストとCO2排出量の面から見た消化ガス発電システムの最適運用方式
Title
Study on Operations of Power Generation System using Digestion Gas in terms of Financial Benefit and Carbon Dioxide Emissions
著者
○陰山晃冶,圓佛伊智朗,佐藤修二((株)日立製作所)
Authors
"Koji Kageyama, Ichirou Embutsu, Shuuji Satou(Hitachi, Ltd. Power&Industrial<br> Systems)"
著者表記
Author attribution
著者勤務先名
Office name
著者所属名
キーワード
消化ガス発電,運用方式,省エネルギー,コスト,CO2排出量
Key Words
Power Generation System using Digestion Gas,Operations,Energy-Saving,Financial Benefit,Carbon Dioxide Emissions
概要
地球温暖化防止の観点から、処理場で発生した汚泥を嫌気性消化することによって得られる消化ガスを利用して発電する消化ガス発電システムが注目されている。本報告ではガスエンジンを用いた実規模のシステムを想定し、熱量、コスト、CO2排出量に関する収支に基づき、発電機容量と運用方式がコストとCO2排出量に及ぼす影響を試算した。処理人口35万人規模の処理場を想定した計算の結果、発電機容量、消化ガス発生量、気温などの季節変動により、コストあるいはCO2排出量の面からの最適な運用方式は異なることが分かった。例えば、消化ガスを発電に優先的に使用する「発電優先運用」に対し、変動する条件に合わせて利益を最大化する「総合利益最大化運用」を実施すれば、発電機容量が200kWの場合には6%、400kWの場合には58%年間総合利益を増大できる。ただし、CO2排出量は発電機容量が200kWの場合には5%増加、400kWの場合には2.7%減少となる。
Abstract

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