学会誌「EICA」

[特集] 地球温暖化関連ガスの自然安定同位体存在度の計測法開発・観測および解析

内容
地球温暖化―気候変動
15巻1号2010年
Page
7
題名
地球温暖化関連ガスの自然安定同位体存在度の計測法開発・観測および解析
Title
Natural Stable Isotopic Abundance Measurement, Observation and Analysis ofMolecules Related to Global Warming
著者
吉田尚弘
Authors
Naohiro YOSHIDA
著者表記
東京工業大学大学院総合理工学研究科
Author attribution
著者勤務先名
Office name
著者所属名
キーワード
温室効果ガス,温暖化関連物質,大気・海洋,安定同位体,アイソトポマー
Key Words
概要
二酸化炭素,フロンなど地球温暖化やオゾン層破壊をもたらす大気中微量気体の濃度モニタリン グは全球規模で行われるようになり,発生・輸送・消滅のメカニズムの理解や,将来予測が比較的 高精度で可能となりつつある。しかし,メタン,一酸化二窒素,硫化カルボニルや二酸化硫黄など の地球温暖化関連物質のように天然,人工の発生源が生物過程や物理化学過程など多岐にわたる成 分については,不明な生成・消滅プロセスがあるため,それらの強度の見積もりの不確実性は未だ 高く,温暖化関連ガスの全球収支が十分な精度で明らかにはなったとは言い難い。 大気・海洋などにおける濃度や自然,人工生成源における生成フラックスの観測,安定同位体の 自然存在度の観測などを行うことで,生成・消滅のメカニズムの理解を進めている。温暖化関連ガ スの濃度計測に加えて同位体比やアイソトポマー比の計測を行い,時空間分解能の高い観測データ のアーカイブを作成する。同位体比やアイソトポマーを加えた3 次元全球化学輸送モデルを構築し, 観測データとモデル結果の比較検討を行い,各温暖化関連ガスの生成・消滅過程の定量的な理解を 深め,それらのサイクル解析の高精度化を行うことが可能となると期待される。このような研究に より,通常の濃度やフラックスという基礎的な環境情報に加えて,より高次のアイソトポマー情報 が環境指標として,物質循環を記載し,生成消滅過程の見積もりの不確実性低減を具現化するとと もに,温暖化ガス排出量の削減方法に関する提言を行うことにつながることとなる。
Abstract

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